日本の漫画や小説で、妖怪×人間のラブストーリーは数多ありますよね。
華流ドラマでも「妖怪」「妖精」「仙人」×「人間」のラブストーリーは数えきれないほど制作されてきました。
「叶わぬ恋」「禁断の恋」ほど、視聴者をドキドキ、キュンキュンさせるからでしょうか。
今回ご紹介させていただく中国ドラマ『半妖の司籐(スー・トン)姫 ~運命に導かれた愛~』は、
地球外物質によって”籐”(とう/ラタン)の木がヒト型に変異した女×人間の男のファンタジーラブストーリー
です!
上手く伝わったでしょうかwww
このコンセプトは、華流ドラマではとても新しい試みです!
ある意味「逆ツンデレ」要素もたっぷりと含まれています。
ツンデレ好きにはたまらない演出が満載ですwww
しかも、中国が世界に誇るハリウッドスター、ジン・ティエン(景甜)が主人公の司籐を演じているのです!
このキャスティングだけで、本作は観る価値ありです。
本作でも、全話を通して「美人オーラ」を出しまくっていますwww
そして、司籐の下僕?になる秦放(チン・ファン)役を、大人気俳優のチャン・ビンビン(張彬彬)が演じています。
「超美人」と「今どきのイケメン」、大好きなナイスキャスティングですwww
チャン・ビンビンはどちらかと言えば「可愛い系イケメン」。
ヒロインの司籐との生活の中で見せる「ふとした表情」がとてもチャーミングです。
このドラマを一言で表現すると、
無償の愛の物語
「強い女」と「忠犬男」という、とてもユニークな設定に目がいきますね。
しかし、本作の根底にあるのは「種族を超越した本当の優しさ」。
第一話の冒頭から、ヒロインの司籐は「今から私があなたのご主人よ」とドS発言。
それに無条件で従うドM気質な秦放。
この主従関係が、いつしかお互いを庇い合い助け合う「無償の愛」へと変化してゆく。
その「優しさ」の変化に胸打たれる作品です。
以下、ネタバレあり。
中国ドラマ『半妖の司籐(スー・トン)姫 ~運命に導かれた愛~』について
あらすじ
1939年、司籐という美しい女性が何者かに殺され、達那へと運ばれる。
時は流れて2020年。
建築士の青年・秦放は、恋人の安蔓と共に、曾祖母の恩人を探して達那を訪れていた。
しかし、謎の男たちに襲われ、安蔓は連れ去られる。
秦放は車ごと崖の下へと落とされ、瀕死の重傷を負う。
滴り流れ出る血。
秦放の意識が薄れる中、司籐と名乗る女性が突然現れる。
司籐は、地球外生命体のDNAによって、植物の「籐」が変異した「苅族(がいぞく)」。
司籐は秦放の流した血によって覚醒したのだった。
秦放は司籐の不思議な力で命を取り留める。
しかし、 秦放は司籐から離れるとゾンビ化してしまい、司藤がいないと生きてゆけない身体になっていた。
秦放は連れ去られた恋人の安蔓を探さなければならない。
そのため、司籐に服従することを選択する。
心優しい青年の秦放と、地球外生命体のDNAを持ち、人間不信の司籐との奇妙な主従関係が始まる。
人物相関図

感想(ネタバレあり)
美しいロケーション
『半妖の司籐(スー・トン)姫 ~運命に導かれた愛~』は、中国の雲南省を中心に撮影されました。
雲南省は、自然豊かで風光明媚なスポットが多いことで有名です。
最近では、国外に出られない中国人の人気観光地になっています。
雲南省の
- 無限に広がる草原地帯
- 青々と透き通る湖
- 蔦の絡まる深緑の森
- 悠然と流れる雲
日本では有り得ない、雄大で美しい映像を観るだけも価値のある華流ドラマです。
「藤」の意味
本作の「籐」は、日本での「藤の花」の事ではありません。
インテリア雑貨店で「ラタンバスケット」という、木材を編んだカゴがありますよね?
あの素材が「藤」(ラタン)です。
中国で「籐」は、古くから高級家具に使用される貴重な植物です。
また、強い繊維と長さがあるために、高値で取引されてきました。
高級家具の植物、高値で取引されていた植物がヒト化=高貴な女性である、という事ですね。
大好きなエピソード

本作は、全編を通して大好きなエピソードの多い作品です。
「可愛い演出」がとても多いですね。
個人的には、エンディングまで楽しめた珍しい華流ドラマでした。
例えば、司籐が嫌がっていたローヒールの靴を実は大切にしていて、秦放に隠れて洗うシーン。
プライドが邪魔して、それを隠そうとする司籐が可愛すぎるwww
何より司籐の気持ちに気づいて嬉しそうな表情の秦放も可愛いwww
本当に「可愛い」の連続ですwww
また、司籐の「言葉に出さない嬉しさ」の表現を、
- 髪の小花が開花
- 蔦が芽吹く
ことで表現している演出が最高です。
司籐はプライドが高く、言葉の表現も拙い役なので、この演出が非常に効果的に感じられました。
「ツンデレ」の「デレ」を表現する新しい手法が誕生したと思いましたwww
人気アニメのオマージュ?

『半妖の司籐(スー・トン)姫 ~運命に導かれた愛~』は「高橋留美子作品のオマージュ」だと思いました。
日本の制作・放映サイドは、高橋留美子先生の許諾はとっているのか心配になりました。
なぜなら邦題の『半妖の司籐姫』は、高橋先生の大ヒット漫画『半妖の夜叉姫』からのオマージュ丸出しだからですwww
そもそも本作の「司籐」に「姫」はいらないのではないか?
何よりこのドラマの設定自体、『犬夜叉』をオマージュした点が多数見受けられますwww
元は中国のネット小説なので、グレーゾーンだと思います。
作品自体は、とても楽しめました!
超おススメの華流ドラマです。
まとめ
ヒロインを演じたジン・ティエンは『麗王別姫~花散る永遠の愛~』にも主演しています。
こちらでもとてもお美しいですね!
主人公を演じたチャン・ビンビンは『麗姫と始皇帝~月下の誓い~』に主演しています。
彼らの他の出演作品も要チェックですよ~。
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