中国ドラマ『紳士探偵L~魔都・上海の事件録~』(原題:绅探)。
1930年代の魔都・上海が舞台。
『中国版シャーロック・ホームズ』と題したミステリードラマです。
- 中国最大のSNS『We Chat(微信)』を運営している『テンセント(腾讯)』のプラットフォームで配信された連続ドラマ
- 再生回数11億回越えを記録
- 人気俳優の白宇(バイ・ユー)が主演
- 異国情緒かつモダンで怪しい雰囲気が漂う上海の街並みを緻密に再現! ハイクオリティな衣装や装飾品に彩られた映像美は必見!
中国ドラマって、とにかく話数が多いんですよ。
30話なら短い方で、長い作品だと100話超えも。
そのため、近年の中国の制作会社では40話以下に抑える傾向にあるのだとか。
話数が多すぎて、途中でストーリーが分からなくなることや、意味不明な展開になることもありました。
しかし、本作は全24話で最後までシナリオの構成がしっかりしています。
華流ドラマ初心者でも楽しめる秀作です。
『紳士探偵L~魔都・上海の事件録~』 の感想ですが、
面白いけど、ハリウッド映画の演出をパクリ過ぎ
といったところ。
私はドラマだけでなく映画も大好きなので、日常的に観ています。
そのため、最近の中国や韓国のドラマが、ハリウッド映画に多大な影響を受けているのが気になります。
映像芸術の世界で、演出・設定・カメラ手法・台詞回し等々、優れている点をリスペクトして真似るのは常套手段です。
しかし、昔のアジアドラマ独特な演出や雰囲気は残してほしいと、常々感じてしまうのでした。
『紳士探偵L』でもブラッド・ピット主演の『セブン』をリスペクトしたシーンや演出が多く観られます。
(所々、ヒッチハイク作品の影響も感じられますが・・・)
まあ、面白ければ問題なしの華流ドラマなので、皆さんは気にしないで楽しんで観てください。
この作品の緻密に構成されたストーリーにハマること間違いなしです!
以下、ネタバレあり。
中国ドラマ『紳士探偵L~魔都・上海の事件録~』について
あらすじ
1930年代の上海。
『魔都』と呼ばれるその街で、白宇(バイ・ユー)演じる主人公の羅非(ルオ・フェイ)は探偵を生業としています。
シャーロック・ホームズを彷彿とさせる鋭い推理力の持ち主である彼は、元刑事でありながら現在は特別顧問として難事件解決に協力しているのでした。
尤靖茹(ヨウ・ジンルー)演じる、警察学校を卒業したばかりの秦小曼(チン・シャオマン)は、憧れの上海へとやってきます。
彼女は、8歳の時に強盗に両親を殺害され、その犯人を捕まえるために警察官になったのでした。
秦小曼が上海でアパートに着いた早々、数発の銃声が鳴り響きます。
秦小曼は、怪しい隣人の男を疑い、追及を誓うのでした。
翌日、赴任した警察署で、彼女は思いがけない事実を知ります。
同じアパートに住む怪しい隣人の男は、署の特別顧問を務める名探偵だというのです。
しかも小曼は、その羅非とタッグを組んで、ある行方不明事件の捜査をする羽目になるのでした。
羅非は美形で紳士的な振る舞いだが、早口で捲し立てる癖があります。
そして常に他人の真意を鋭く突くため、警察署内では変人扱いされていました。
その一方で、実は人一倍人情に厚く、人間臭い面も持ち合わせていました。
そんな彼が警察に協力しているのには、理由がありました。
彼は10年前に悲しい事件に巻き込まれていたのです。
彼が警察に協力する理由は、その真犯人である宿敵を追っているからでした。
主な出演者

バイ・ユー
探偵
羅非 役

ヨウ・ジンルー
羅非の相棒で警察官
秦小曼 役
感想(ネタバレあり)
華流ドラマの進化系を観た!
1エピソードが3話で完結します。
とても観やすく、テンポもよく、飽きさせないミステリードラマです。
これまでの華流ドラマは、ドロドロ、ダラダラといった印象の作品も多く、途中で挫折することも多々ありました。
しかし、本作は驚くほどテンポ良くストーリーが進みます。
まさに新時代の華流ドラマだと実感させてくれました。
1930年代の上海をリアルに再現

- 豪華で緻密に再現させたオープンセット
- ハリウッド顔負けのコンピューターグラフィックスと特撮映像
- ファッション
これらを駆使して、1930年代の上海の租界(外国人居留地)の様子をリアルに再現しています。
特にファッションは、衣装の帽子・靴・コートに至るまで、細部にこだわっています。
オシャレ好きな人が観ても楽しめますよ。
登場人物が魅力的すぎる!

主人公の羅非を演じる白宇(バイ・ユー)は、ドラマや映画で活躍している人気俳優です。
ダンディな髭がトレードマークで、日本だと俳優の竹野内豊さんに少し似ています。
ただ、本作の中では、その髭が気になるのです。
実際に撮影している段取りの問題か、時間軸が原因なのかは分かりませんが、カットやシーンごとに「付け髭」になるのです。
そんな「浮いた感じの髭」さえ気にしなければ、本作で羅非の魅力にハマることでしょう。
尤靖茹(ヨウ・ジンルー)演じる秦小曼というヒロインは、彼女の魅力とピッタリのキャスティングだと思いました。
真面目で優秀、ストイックだけど、ドジな面もある。
滲み出る透明感から、嫌みの無いヒロインを好演しています。
彼女だからこそ、グロテスクなシーンも多い本作で、一服の清涼剤のような存在感になっているのです。
脇を固める俳優陣も豪華です。
3話ごとに登場するゲスト俳優たちも見応えがあります。
華流ドラマを観ている人なら、必ず「あのドラマのあの役の俳優だ!」と気づくはずです。
華流ドラマを楽しむ上で、脇役の俳優さんたちの過去の出演作品を探すのも新しい楽しみ方なのかもしれません。
まとめ

ドラマ内で女性が着ているチャイナドレス、とても素敵です!
1930年代のレトロ感が好きな人にもオススメです。
『紳士探偵L~魔都・上海の事件録~』、みなさんもぜひ観て下さい。
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コメント一覧 (2件)
「1話10億円という高額予算で制作された本作は、~」
「中国では、1話10億円の製作費なんて当たり前。」
この情報のソースはどこでしょうか?
『神龍<シェンロン>』とか『蒼穹の剣』みたいな
CGバリバリ使ってて、話数の多い作品で総製作費100億円という情報は見たことあるけど
この作品が1話10億円なら全24話なので、総製作費は240億円となりますね。
微博でそのような記事を見た気がしたのですが、今検索したら見当たりませんでした。
よって、該当箇所は削除しました。
ご指摘頂きありがとうございました。